| 隔靴掻痒
と書いて「もどかしい」と読む。（７巻125頁より） |
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「噂を聞きました。西洋に行かれるとか……」 「なんだ、もう聞きつけたのか。そうだ、今度、使節と共に発つ」 「……私にお供させてください」 「断る。お前は男だろ？さびしい時に抱ける女ならまだしも、野郎の部下と西洋一周なんて…願い下げだぜ。 お前はここに残って……」 「あっあの、私でよろしければご自由に抱いていただいても…！！」 「………」 「（は、しまった、思わず本音がっ！）」 「………」 「ええと、文秀将軍、これはですね……」 「……ぷ。」 「え」 「ぶぁっはははははは！！ くくくくく…おい、元述、お前、ただのくそ真面目な奴かと思っていたが、冗談も言えるんだな！」 「え、あ、はぁ。」 「だがな、お前みたいな奴が今のような冗談を真顔で言うと、本気で取られかねないから気をつけろよ」 「…は、ご忠告、いたみいります……」 おわり(040216) |