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幸福 「え〜我らがバルトロメイ殿下の『国民の幸せの為に何ができるか？！』活動の為の資料作成のため、シタン−ウヅキ殿に是非ともご協力いただきたく……」 「どうしたんですか、シグルド。甘いモノを食べ過ぎて脳味噌までムースになってしまいましたか？あ、まさかドライブ中毒症状が復活されたのではないでしょうね」 「うるさい！今日は一応正式な使者としてここへ来たんだ！さっさと答えろ！」 「さっさと答えろって……（このイラつきよう、最近甘いモノを断ってるという噂は本当なのかもしれませんね）そんな突然におっしゃられても幸せの基準なんて十人十色で…などと、陳腐な定論でお茶を濁すわけにはいかないんでしょうね」 「若が求めているのは『個々の具体的な幸せ』だ。それをひっくるめて最大公約数を見つけ、今後の方針にする、ということだ」 「なるほど、若君にしては……あ、怖い顔でにらまないで下さいよ、誉めているんですから」 「……で、お前にとっての幸せとは」 「もちろん、世界が平和になって人々が皆幸せに暮らせることで…って、レーザービュートは止めて下さいって！当たると痛いじゃないですか」 「苦痛がいやなら正直に答えろ。」 「正直な私の幸福、ですか。そうですねぇ……可愛い愛娘と愛しいフェイが一緒に遊んでいるのを、愛する妻と眺めている時でしょうか」 「……（コイツに聞いた自分がバカだった！）」 |