『式』といえば。 「ぬぁんじゃこらぁぁぁ！！」 「ああ、わざわざ西洋から職人を呼んで作らせてみたんだ。よく似合うよ、文秀」 「お前の目は節穴かっ！てーか式って任命式なんじゃ」 「どうせ着たんだから記念に皆に見せたいものだな」 「着たんじゃなくて無理矢理着せられただけで……！！そもそも何で俺がドレ」 「ああ、そういえば写真機を扱える者を隣の部屋に待たせてあったんだ。 すまない、誰か呼んできてくれないか。残りの者は文秀をしっかり押さえつけておいてくれ。 …それにしても本当に似合うな、文秀」 「似合うって本当に思ってるんならちゃんと直視しろ、目元も笑ってるじゃないか！！ だいたいどうして写真機を扱える奴が都合良く隣の」 「私はお前の為を考えてだな」 「どう考えればこうなる？！」 「冷酷非道の文秀将軍（予定）は実はこんなお茶目な面もあるのだと皆に知らしめようと、な」 「なにがお茶目だ！お前、ぜってーいつか殺すっっっっ！」

どうやら文秀の将軍採用案を周り全てに非難されてかなり精神的にお疲れ気味の国王様は、
心の潤いを笑いに求めていらっしゃったようだ。

すんません、修行不足です。もっとむさ苦しいのを描きたかったんだけど。

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