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◆正義の魔法使い。 魔法使い、レベル15になりマホトラを習得する。 まもののむれを やっつけた！ それぞれ １２７ポイントの けいけんちを かくとく！ １３５ゴールドを てにいれた！ ヲンヒョは レベル１５に あがった！ さいだいＨＰが５ポイントあがった！ さいだいＭＰが５ポイントあがった！ ちから ＋１ すばやさ ＋３ たいりょく ＋４ かしこさ ＋４ うんのよさ ＋４ ヲンヒョは マホトラを おぼえた！ 「マホトラって何だ？」 新たに会得した魔法に喜びを隠さずはしゃいだ声を上げた元暁に 興味津々といった顔で文秀は声をかける。 「マホトラというのはですね」 元暁はふうわりと花が咲いたような笑顔で答える。 マホトラとは魔物達の持つ魔力を減少させ、 そっくりそのまま唱えた人間のものにしてしまう魔法で、 この魔法自体は魔力を使わずに唱えることが出来る。 「ですから、私のような魔法使いには非常に便利な魔法ですよ。 例え私が魔力を使い切ってしまっても、 目の前の魔物が魔力を持っていればいくらでも補充できるのですから。 これでもっともっと将軍のお役に立つことができるかと思うと、とても嬉しいです」 元暁の健気な言葉に和む一行であったが。 数日後。 「なんだか、このごろ血色がいいな」 「ふふっ、そうですか？気のせいですよ、気のせい。 あ、ほら敵ですよ！マホトラ！ギラ（火炎魔法：小１グループ）！マホトラ！」 「よろしいのですか、将軍」 元暁が吸収しているのは魔力ばかりではないのでは。 マホトラの使用前使用後では、明らかに肌の色つやが違う気がする。 元述は、本人に聞こえないようにその疑問を文秀にぶつけるが。 「何の話だ？誰が何と言おうとも俺は一切合切何も知らない。 西から昇った太陽が東に沈もうが、 柳の下に猫がいるからネコヤナギだと決めつけようが、 これでいいんだ。人様に迷惑さえかけなければな」 「そうですね、その人性、あ、彼の場合は人性とは言わないのかな、 ともかく本質を歪曲させるような価値観の押し付けは愚かしい事ですよ」 いつのまにか隣にいて元述の話を聞いていた阿志泰も 文秀の意見とずれまくった言葉をつなぐ。 本当にこんな事でいいのか？ 精気を食らうのは、人間に対してでなくとも決して使ってはならない禁忌の術のはずでは。 一人真面目な元述ばかりが全く納得できぬまま。 蝸牛枝に這い、神そらにしろしめす。 すべて世は事もなし。 約一名を除いて平和なひとときの風景だった。 蛇足：ＦＦならまんま体力吸収の術もあるんだけど。 一定以上の年齢じゃないとわからないネタが混じっている気が……これでいいのだ！ (050225) |